プレスリリース:
EVの「昼充電」やV2Gのタイムシフトによる環境価値を創出し取引する技術の特許を取得
電気自動車(EV)はガソリン車に比べてCO2排出量が少ないとされ、脱炭素社会の実現に大きく貢献することが期待され
~EVの導入促進と電力システムの脱炭素化・安定化を共に実現する手法(特許第7246659号)
株式会社電力シェアリング(東京都・品川区、代表取締役CEO酒井直樹)は、この度、電気自動車(EV)の電力系統における再エネ比率の高い時間帯での充電(「昼充電(Day-Time Charging)」)や、昼に充電して夜に放電するV2G(注1)・V2H(注2)のタイムシフトによるCO2削減価値を定量的に算定・評価・取引する技術を開発し、その基本特許を取得(特許第7246659号)したことをお知らせします(注3)。
電気自動車(EV)はガソリン車に比べてCO2排出量が少ないとされ、脱炭素社会の実現に大きく貢献することが期待されています。
ガソリン車の1km走行当たりのガソリン燃焼によるCO2排出量は約160gであるのに対し、EV1km走行当たりの電力消費によるCO2排出量は50~100gと大幅な削減が可能となります(注4)。
しかし、電力は一般に貯められない性質があり、電力消費に伴うCO2排出量(電力系統平均)は、太陽光発電が多く稼働する晴天昼間と、石炭火力発電が多く稼働する夜間では2倍以上の格差が生じることがあります。
今般、株式会社電力シェアリングが取得した特許技術により、ガソリン車対比での環境価値に加えて、「昼充電(Day-Time-Charging)」のタイムシフトにより創出される環境価値を精緻に測定・評価し、NFTとして保有したり、これを第三者と取引することが可能となります。
また、今後、EVが国内外で広く普及していくことが予想されます。もし、全国の多くのEV利用者が例えば、午後5~6時などに一斉に充電を始めると、状況によっては、電力需給が逼迫し、電気料金が高騰し、停電発生のリスクが高まりかねません。
そこで、電力需給の安定化と電力システムの脱炭素化を共に実現するために、これまで埋没していたタイムシフトによる創出される環境価値を適正に評価し、「昼充電(Day-Time Charging)」を普及するための取組みを進めてまいります。